田舎暮らしは虫や動物との戦いでもある

田舎の田んぼ

ハチやムカデ、アリの攻撃にさらされる日々。

想像以上だった害虫・害獣被害。

実際に田舎で暮らしてみて、都会で想像していた以上だったということはいくつかあるけれど、そのうちの1つが害虫や害獣の多さだ。

田舎なんだから虫が多いのは当たり前だろう!と言われることは覚悟の上だが、正直ここまで多いとは思わなかった。
というのも私の育った町もそこそこ自然は多かったが、害虫被害はそれほど多くなかったからだ。

都会では人間の住処に害虫が出るという感覚かもしれないが、田舎では虫の住処に人間が居つくという表現がぴったりである。

実際に起こったこと。

それでもカナブンとかクワガタとかカブトムシがたくさんいるというのであれば、私の童心が疼くくらいで済んだのかもしれない。
もちろんそういった昆虫も近くにはたくさんいるだろうが、私の生活を脅かすのは昆虫ではなく、ハチやムカデ、アリなどと言った害虫の分野だ。

入居して一か月でスズメバチに巣を作られてしまったし、家の中でアリの行列を見かけたことも、幾度となくある。
それに何気なく履いたサンダルの中にムカデがいて、足の指を噛まれて足が3倍くらいに腫れあがってしまったときは、本当に参ってしまった。

今もムカデに噛まれたことはトラウマで、おかげで靴やサンダルを履くときは必ず中を覗いてから履く癖がついてしまった。

それ以外にもゴキブリ(都会のよりも気のせいかでかい気がする)や、蜘蛛は当たり前のようにいるし、見たこともないような虫にも何度も遭遇している。
それほど虫嫌いではないつもりだが、あまりの多さにさすがに辟易としたのものだ。

人生で初めて遭遇!なんとハクビシンが家に住みついた…!

都会にいたときには想像できなかったこと。

私は都内にいる時はハクビシンについての知識は殆どなかった。確かSARSが流行ったときに、その原因となった動物だったな、というせいぜいそんな認識である。
日本に普通にいることも知らなかったし、まして自分の家にハクビシンが住み着くなんて、東京にいた頃の自分にどうして想像できただろう。

犯人は…。

おや、と最初に思ったのは、家のすぐ裏に真っ黒い大きな巻ぐそがあったことだ。
最初は人間のものかと思った。

もし人間のものなのだとしたら完全に嫌がらせとしか思えず、それはそれでギョッとしたけれど、よくよく見てみると、人間のものにしては不自然なくらい黒いのではないかと思った。
それに家の壁にくっつくかくっつかないかくらい近くにあったので、人間が家の壁の側で、しかも巻ぐそにするにはかなり無理があるのではないかと思われた。

人間でないならば、一体何者なのか?猫にしては大きいような気もするが…。
だがその答えはすぐにわかった。

何とうちの屋根裏にハクビシンが住み着き始めたからだ。

虫や動物と無理に自分で戦うべからず。

今思えば。

田舎に住む以上、不便なことは色々あると覚悟はしていたけれど、害虫・害獣被害については想像以上だったことは否めない。

ただし家にスズメバチの巣を作られるというのは、田舎に住めば必ず起こることではなく、ただ単に運が悪かったと言えるだろう。

うん十年とここに住み続けている人でも、一度もスズメバチの巣を作られたことのない人もいれば、移住して一か月であっさりと巣を作られる私のような人間もいる。

ただこのことがきっかけでご近所さんに害虫・害獣について教えてもらったり、駆除を引き受けてくれる会社を紹介してもらったりしたので、ある意味この土地に入るための洗礼を受けたのかもしれないと今では思っている。

害虫・害獣被害で学んだこと。

スズメバチの巣の駆除はプロにお願いし、無事駆除することができたが、ハクビシンが家に住み着いたときはただ追い出せば済むのだろうと安易に考えてしまった。

けれどもよくよく調べてみたらハクビシンの糞尿のせいで家がかびたり腐ったり、最悪の場合床が抜けてしまうこともあるんだそうだ。

そしてもっと意外だったのが、今ハクビシンによる被害は田舎だけにとどまらず、都会でも頻発しているのだそう。
たまたま私の住んでいた地域にハクビシン被害がなかっただけで、田舎だけに住む生き物ではないということがわかった。

結局ハクビシンの駆除も、知り合いに紹介してもらったプロの害獣駆除業者で引き受けてくれるとのことだったので、そのままお願いすることにした。

田舎に住むのであればある程度虫に対する耐性をつける必要はあるけれど、スズメバチやハクビシンなど手ごわい相手であれば、無理に自分で戦う必要はない、ということを学んだのである。

最後に、自治体の鳥獣害対策情報も載せておきます。
鳥獣害対策/奈良県公式ホームページ

奈良県は、シカの問題もあります。
観光者に人気のシカも、生態を知らないと、被害を受ける可能性があります。
シカについて/奈良県公式ホームページ

田舎に住むのであれば、やはり動物と人間の生活、その境界線や共存について、真剣に考えなければいけません。